学校一クールなキミのお世話係になりました
だけど目が合うとすぐに逸らされた。


あれ?って思った瞬間信じられないことが起きた。


「知るかよ、そんなの」


え?今なんて言ったんだろ?


凄くイライラしたような低い声で言われた。


まさか、このイケメン王子様が、こんな優しそうで綺麗な顔立ちの人がそんなことを言うわけがないよね。


思わず自分の耳をうたがう。


「だいたい、何アピールだよ、それ。虫が怖いとか言って、可愛いって思われたいわけ?」


「え、えっと」


今、なにか酷いこと言われたみたいだったけど。


頭が全然追いつかない。


だって、今までこんなこと言う人に出会ったことがない。


それに私達、今日初めてまともに喋るのに。


こんなに遠慮なくズケズケなじられるなんて。


< 17 / 303 >

この作品をシェア

pagetop