学校一クールなキミのお世話係になりました
さっきから聞き耳を立てていたのだけれど、どうやら文化祭で生徒会の主催するイベントに彼に参加してもらいたいようだ。


つまりは、この先輩達は生徒会のメンバーみたいで。


よく見たら、先日の誕生日の日に彼に会いにきていた亜美先輩が彼の隣に陣取っている。


そうか、あの時も彼にこのことをお願いしにきていたのかもしれない。


「北原くんがミスターコンに出てくれたら、みんな喜ぶよ」


ミスターコンていうのは、例年、文化祭での目玉らしくて要はクラス毎にイケメンを代表に選んで競い合うイベント。


勿論うちのクラスでも北原くんを推薦したんだけど本人はそういうのは大嫌いみたいで速攻で辞退した。


女の子達からこれ以上注目されたくなんてない北原くんらしい。
< 205 / 303 >

この作品をシェア

pagetop