学校一クールなキミのお世話係になりました
遠藤くんは放課後、部活で忙しいから早くそちらへ行かせてあげたかった。


それともうひとつ理由があって。


「こんなことくらいしか、もう私にはできないし」

おもてだっては、もう北原くんのお世話をさせてもらえないけど彼のために何かしてあげたかったんだ。


今はそうすることで、私の心は満たされるような気がしたから。


「月島さん・・・北原にはほんとに内緒にしてていいの?月島さんが陰であいつのことをフォローしてあれこれやってあげてること」


「え、やだな、そんなあれこれだなんてたいして役に立ってなんかないよ」


「でも、掃除とか委員会とかこっそり手伝ってあげてるじゃん。それを全部俺がやってることにしてくれなんて」

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