学校一クールなキミのお世話係になりました
だから、きちんと自分の心に区切りをつけるためにも告白したかった。


彼の答えが、ノーだってわかっていても言わずにはいられなかった。


「え、今なんて言った?」


見れば、彼の頬は紅潮していて、夕陽のオレンジ色と混ざっていてとても綺麗。


「あ、幻聴か。くそっ、俺とうとう頭がおかしくなったのか」


1人ごちながら、頭をかく彼。


凄くうろたえているように見える。


「北原くん、幻聴でも聞き間違いでもないです」


「え、だって、好きって聞こえたけど」


「たしかにそう言いました、ごめんなさいっ」


恥ずかしさに、たまりかねてシーツを頭からかぶって隠れた。顔が熱いから私も多分真っ赤になってるだろう。


「だってアンコはあいつと付き合ってるって聞いたぞ、あの一ノ瀬ってやつと」

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