学校一クールなキミのお世話係になりました
「いや、これまでの俺は面倒なことから逃げてばっかで、家族のこととかいろいろと。この際、そういうことをすべて自分なりに決着付けようと思ってる」


「決着？」


彼の澄んだ瞳に問いかける。


「今のこんな中途半端な俺のままじゃ、アンコには釣り合わないから」


彼は別居しているお母さんとのことを言っているのかなと思った。


彼の表情は真剣である種の決意を秘めているように見えたから、素直に応援したい。


彼の言うように今のままでは私に釣り合わないとかは絶対思わないけど、ちゃんとした交際は彼のタイミングを待ったほうがいいのかな。


北原くんは家族と向き合うつもりでいるんだ。


彼はやはりいつもそのことを気がかりにしていたから、まずその問題を解決してから私とのことを考えたいってことだよね。


それは彼なりのケジメなんだろうなと思った。


だから私は彼を信じて待っていよう。


焦ることなんてないよね。私達ようやく両思いになれたんだもん。



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