学校一クールなキミのお世話係になりました
それから、とりとめもないことを話しながら帰っていたらあっという間に彼のマンションの前まできていた。


「それで、急だけど明日から俺しばらく学校は休むから」


「え、学校を?どうして?」


「母親に会いに行くから。あとユイにも」


ユイさんの名前が出て頭から冷水を浴びせられたような気がした。


すっかり、彼と両思いになれたとばかり思って浮かれてしまっていた。


まだ、大事な問題がのこっているんだ。


恋人のいる北原君とこんな風に手を繋いでいい雰囲気になって歩いているなんて、浮気している状況なんだ。


私はまだ、正式な彼女じゃないわけだから。


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