学校一クールなキミのお世話係になりました
「うっ・・」


「え、どうした?何か俺まずいこと言った?」


我慢しょうと思ったけど、目に雫が溢れてくる。


「北原くんは私のこと本当に好きなのかな?」


「好きだよ、けどどうして泣いてるんだよ?」


「だったらそれでいいよ」


彼が好きだと言ってくれてるなら、それだけでいいって心では思うけど、体が拒絶反応を示してしまう。


涙があとからあとからこみあげてきて、目の前が見えない。


「よくないだろ」


語気を強めながら言って、左手で自分の制服のポケットをさぐり始める彼。


目当てのものが見つからなかったのか今度は、鞄を開けようと不器用に左手を動かしている。


「あ、ハンカチ?」


「うん」


「いいよ、大丈夫。私持ってるから」


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