学校一クールなキミのお世話係になりました

もしそうだとしても、私の気持ちは今更後戻りできないのに。


「はっきりさせないなら、私は２番目ってことだよね？だったらそう言ってよ」


さすがに、腹が立ってきて文句を言ってしまう。


「ん？待てよ。アンコどうして怒ってるんだ？２番目ってなんのことだよ？」


今度は彼のほうがムッとする。


以前にもこんなことがあったような気がする。


どうも私と彼はかみ合わないところがあるらしい。

「だから私よりもユイさんが好きなんでしょ？それならそれで、私にだって心づもりが必要なんだから」


「さっきから何言ってるかわからないんだけど」


「だって」


「ユイはまあ妹だから好きも嫌いもないっていうか。そこを妬かれても困るよ」


当惑したように眉を寄せる彼の言葉に愕然とした。