学校一クールなキミのお世話係になりました
「ふーん、俺ってそんなひどい奴だと思われてたんだ。告白までしたのに」


「だ、だって妹さんは小学生って言ってたから。あのアイコンの写真のユイちゃんは高校生にしか見えなかったんだもん」


「ユイは小学6年だよ。私立の小学校で制服はセーラー服なんだよ。しかも写真は少し加工してるらしいから大人びて見えたかな?」


彼も一緒にしゃがみこんで、私の顔を覗き込んでいるのが指の隙間から見えた。


「俺が二股するような男に見えたわけだ」


何だかうれしそうにニコニコ笑ってるけど、苛めてやろうっていう気満々の表情だ。


「もー。やだ。穴を掘って隠れたい。ごめんなさい」


だけどフッと笑う彼の表情はいつにも増して魅力的だ。


< 250 / 303 >

この作品をシェア

pagetop