学校一クールなキミのお世話係になりました
「どうしよっかな、可愛いやきもちだから許してあげようかな。でもなー、俺、ちょっと傷ついちゃったな」


「い、意地悪」


「俺のこと信用していないみたいだから、どうしたらいいんだろうなぁ」


こんな状況だけど、心底楽しそうに私をいじめてくる彼と、久しぶりに普段通りの会話をしたような気がする。


「じゃあお詫びに、何してもらおうかな?」


「う、何でもします」


「え、聞こえない?」


「だから、北原くんの言うことなんでもきくからっ」


「よし、その言葉忘れるなよ、アンコ」


言って左手で私の頭をぐりぐり撫でてくるので、その手を掴んだ。


そして、そのまま彼の手を自分の頬にピットリくっつける。


びっくりしたように目を見開く彼。
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