学校一クールなキミのお世話係になりました
クールな北原くんの、右手になった私
「杏ちゃんまた、スマホ見てるの?」


それから1週間後、お昼休みの教室で育ちゃんが私を興味津々に覗きこんできた。


「うん」


「ニヤニヤしてるしー」


京ちゃんにも冷やかされるけど、私の顔は毎日緩みっぱなし。


「だ、だってー」


「彼氏からまだ連絡無いの?」


「うん、まだ連絡は来ないんだけどね。でも仕方ないよ。北原くん自分じゃまだスマホ操作ができないだろうから」


彼氏だなんて言われたら、顔がポッと熱くなる。


実は彼氏ってことでいいのかどうか、まだ北原くんに確かめたわけじゃないので不明なのだけど。


怪我が完治してからデートしょうみたいなことは確かに言われたんだけど、まだ付き合ってるってことではないんだろうな。


だけどあの日、お互いの気持ちを確かめ合ったあの瞬間から幸せな気持ちがずっと続いている。

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