学校一クールなキミのお世話係になりました

「ねー、案外北原くんて顔に出るタイプでわかりやすいよね」


2人にもさんざん心配をかけてしまったけど、こうして彼とうまくいきそうなのを喜んでくれていた。


「ところで、ダーリンはいつまで学校を休むの？連絡はとりあってるんでしょ？」


「え？ううん。だってスマホでメッセージがうてないみたいだし。今どうしてるか気にはなるんだけど、どうしょうもできなくて」


「電話してみたら？通話くらいなら出来るでしょ？」


「それがね、毎晩電話もしてるけど全然でてくれなくて」


育ちゃんと京ちゃんが目を丸くして無言で顔を見合わせた。


「それってどうなの？」


「大丈夫なの？杏ちゃん」


「う、うん。そうだよね、もう1週間だもんね」


そんな風に2人に心配されるとちょっと私自身も不安になってきてしまう。