学校一クールなキミのお世話係になりました
「俺は女の友達なんていないし、欲しくない」


「それは北原くんが女嫌いだから」


「・・・」


「えっと、私は北原くんだけだから」


「どういう意味?それだけじゃわからない」


もう、絶対わかってるくせに。


涼しい顔で言う彼は、やっぱりちょっと意地悪で。


「私が、男の人として好きなのは北原くんだけだよ」


こんなところでほんとは恥ずかしいのだけど、彼に信じてもらうために気持ちを込めて告白した。


「そうか、わかった」


彼がようやく表情をやわらげたのでホッと胸を撫でおろす。


「あのう、だったら電話してきていい?」


おずおずと、お伺いを立ててみるも。


「ここで、かけたら?見てるから」

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