学校一クールなキミのお世話係になりました

手術の日から、私の彼への過保護ぶりがますます激しくなっているって周りからも言われているしその自覚もある。


だけど、彼の役に立つことはなんだってしてあげたいって思いはますます強くなっている。


そんな私に彼がいつも言ってくれる言葉がある。


「アンコは何もしなくても俺のそばにいてくれたらそれでいいから」


ほら、また。今日もこんなに甘い声で呟くから、ほんとにまいっちゃう。


「うん、ありがとう、でも私頑張るからね」


「いや、だから何もしなくていいって」


「やだやだ、私が北原くんのためにしてあげたいんだもん。私の生きがいを奪わないで」


力一杯反論した私を見て、フッと彼が笑う。


「はいはい。アンコにはかなわない、無駄な抵抗はしないよ」