学校一クールなキミのお世話係になりました
「え、話って?」


「これからのこととか」


「なんの話?」


急に彼が真剣な顔をするから緊張して背筋をのばした。


「昨日、家族4人で久しぶりに家で話し合いっていうか俺とユイの意見も聞いてもらいたくて集まってもらったんだ」


「そんな大事なこと私にも聞かせてもらえるの?」


「聞いて欲しかったから。アンコには」


「そっか、嬉しい」


「いろいろ話せたよ。言いたいことも言えたし。
結果はどうなるかはわからないけど、どんな風に形を変えても、これからもずっと家族でいようって約束してくれた」

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