学校一クールなキミのお世話係になりました
顔から火が出るほど恥ずかしくて手も足もガクガク震えるけど、もうヤケクソって感じで、彼の着替えを手伝う。


「いいなー、北原、俺も月島さんに脱がされてーよ」


「俺も俺も」


えーん、こんなこと好きでやってるわけじゃないのにー。


後ろからクラスメイトの男子たちの声がするけど絶対に振り返らないようにする。


だってだって、今教室では男子達全員が体操服に着替えている最中なのだから。


うっかり振り返ろうものなら、ナニを見てしまうかわからない。


「痛っ・・・おい、もっと丁寧にしろよ」


北原君が低い声で文句を言うので、慌てて彼のほうを見ると、右手をさすっていた。


その手には痛々しく包帯がまかれている。


恥ずかしくてなるべく彼を見ないように着替えを手伝っていたら、乱雑にしてしまっていたようだ。


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