学校一クールなキミのお世話係になりました
「ごめん、痛かった?ごめんね」


彼に謝り、ゆっくりと袖口を開げるようにして右手からカッターシャツを脱がせてあげる。


その時、私のとは全然違う筋肉質な腕に触れてドキッとした。


見ると、彼の上半身は黒いアンダーシャツ1枚で、首筋から肩にかけて露になっていてその色気に赤面してしまう。


私達はすごく近づいていたので、彼のとてもいい香りがした。


彼がじっと私を見つめているので、その理知的な瞳に吸い込まれそう。


だから、しばしぼんやりしてこの極上男子に見惚れてしまった。


「どうかした?もしかしてまだこれ以上脱がせてくれるの?」


さっきまで、怒ったような表情をしていたくせにふいに優しく笑われので、胸がざわざわしてしまう。


ううっ、無駄にキラキラしてるんだからこの人は。

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