学校一クールなキミのお世話係になりました
今日はサンドイッチとか買えたらいいな。それなら持ちやすくて食べやすそうだから。


そんなことを考えながら、購買に向かっていた。


気がつけば、軽やかにスキップなんてしちゃってる私。


それに無意識に鼻歌を小さく歌っていた私はなぜだか心がふわふわ浮いてしまいそうだった。


それは、さっきの彼の言ったことを思い出していたからかもしれない。


「アンコは特別だから」


彼が変な言い方をするから、私はまたたやすく彼に操られてしまう。


北原湊、女の子は特別って言葉に弱いんだぞ。軽々しくそういうこと言うんじゃない。


そっと、心のうちで、悪態をついてみて、クスッとひとりで笑う。

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