学校一クールなキミのお世話係になりました
何か彼の気に触るようなことを言ってしまったのだろうか。


そう言えば体育の時間、彼と目が合ったのに不機嫌そうにそらされてしまったんだっけ。


「あの、もしかして私のせい？」


「いや、どっちかと言えば俺のせいかな。自制できなかった俺が悪いから」


俺のせいだと口では言いながら、なんだか彼の表情が固いし言葉の端々にトゲがあるような。


どうしてかな、急に不安になってきて今すぐ彼の思っていること、感じていることを知りたいと思った。


「そんな言い方されてもわからないよ。もっと私にもわかるように教えて」


「だったら言うけど、アンコはもう少し自覚したほうがいいかもな。あいつにもヘラヘラあんな顔して笑うしさ」


ため息交じりに言う彼が何のことを言っているのか、さっぱりわからなかった。

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