涙の裏側    ~もう一人の私~
「それはまた。
咲ちゃんって、気が強い?」

「そうですねぇ~
両親が、引くくらいには……強いかな?」

真剣に答えたのに、クスクス笑って

「それはそれは。」って………。

飄々としてつかみどころがない彼は

今まで出逢ったことのないタイプ。

戸惑いながらも、ラジオから流れる会話のように感じて

ちょっと心が軽くなった。

だからかな?

今まで話したことのない内容まで…………

喋ってみたくなったの。
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