つかまえた!
うどんは………

ホンの数本啜っただけで、食べるのを諦めたみたいだ。

「…………………………ごめんなさい。」

この『ごめん』は、何に?

聞きたいけど…………聞けない。

静かな時間が流れる。

時計のコチコチという音だけが、リズムを刻んでいた。

「……………………………あの。」

それだけ言うと、再び涙をこぼし始めたみぃ。

何がそんなに辛い?

ポロポロ涙を流すみぃを抱き上げて、ソファーに腰を下ろした。
< 14 / 36 >

この作品をシェア

pagetop