つかまえた!
「……………………今更だけど…………
どうしてここに??」

その答えに…………

疑問を持ったみぃの出現以上に驚かされた。

「……………………唯ちゃんに、ひっぱたかれた。
『航君を頼って!』って。
『自分を大切にしないなら、嫌いになる!』って泣かれちゃった。」

プッ!

「ちょっと、笑うって………………!」

「ごめん、そうじゃなくて…………
僕も唯ちゃんに『航君クビ!!』って怒られたから。」

「えっ!?クビ??」

「そっ!
みぃが辞表を提出したって聞いて
『海晴ちゃんは航君に会いたくないんだから!』って。
『大切な海晴ちゃんは、私が守る!』って言ってた。」

「生意気……………唯ちゃんのクセに。」

そう言って、新たな涙を溢した。

ただし、今回の涙は嬉し涙だけど。

僕がずっと溢したかった涙を、唯ちゃんは意図も簡単に流させた。

今回は唯ちゃんに惨敗だ。
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