つかまえた!
「着いたよ。」

あれから一時間ちょっと待って、バスが来た。

二時間に一本しか出ていないらしい。

お昼は、三時間開いてるところもあった。

バスに乗って、山道を登ること45分。

グネグネ道に吐きそうだ。

こんなに左右に揺れっぱなしな経験はないから

筋肉痛になるかもしれない。

そういえば、みぃって…………それほど揺れてなかったよなぁ?

何かコツがあるのか??

何はともあれ……………やっと着いた。

歩くと笑った、駅員さんの意味が分かったよ。

薄暗い道は、外灯が少ないせいもあるけど……

民家の明かりが少ないこともあると思う。

そういえば、今夜のご飯は??

どう見ても、食堂もコンビニも無さそうだ。

「ちょっと待ってて。
今、家から食糧と布団とストーブを取ってくる。」

「ええっ!
だったら、お母さんに挨拶するから………………。」

「あぁ~
いい!いい。
あの人に挨拶はいらないから。」

頑なに拒否するみぃ。

おまけに、お母さんのことをあの人って……。

確か以前聞いた時は

『仕事を頑張ってるお母さんを助けるのは自分だ!』って

思って頑張ってたって………聞いたんだけど……。

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