つかまえた!
「それって……
事実ですか??」

「はぁ!?
彼が嘘をついてるって言いたいの?!」

「いや…………だって……………。
おかしくないですか?
海晴さんはどうやって、彼氏さんの電話番号を知ったんですか?
小学生以来会ってないんですよね?
彼氏さんなら、お母さんの携帯から調べることは可能だけど。
この話しって………
彼氏さんの一方的な内容ばかりですよね??」

小学生でも分かりそうな謎解きだ。

「………………………………。」

母親は、怒りからか赤くなったり青くなったりしている。

「後はお二人で解決してください。
ただ………………海晴さんは……………何年も苦しみ続けてます。
された行為の傷。
信じてもらえない傷。
母親を無くした傷。
……………………彼女は今、病院にいます。
うつ病を患い苦しんでいます。
先程のことで発作が出てしまい、救急車で運ばれました。
母親に信じてもらえず、罵られたんですよ!
夜も寝れないで…………睡眠薬で何とか寝ています。
子供の時された行為が…………
フラッシュバックするせいです。
そんな彼女が……連絡する訳ないでしょう!
どうして大切な娘の言葉を…………信じてあげなかったんですか?
たった1年生の女の子ですよ!!
僕は彼女と結婚します!
貴女の与えられなかった愛情を
もういらないと言うほど、たっぷり注ぎます。
………………だけど…………
どんなに僕が愛情を注いでも
お母さんに敵うわけないんです。
どうか…………彼女を幸せにしてあげて下さい!!
お願いします。」

そう言って頭を下げる僕に

「ごめんなさい。」と泣き崩れたお母さん。

もしかして??
< 34 / 36 >

この作品をシェア

pagetop