終わらない物語を、君に
終わらない物語を、君に
満月の夜。
私は眠れなくて、祖母に話をねだる。
「そうだね、なんの話をしようか。
……昔々、まだこの国に王様がいた頃。
ひとりの吸血鬼が……」
「フルハウス。
私の勝ちね」
「くっそー、また負けた!」
スクーナが村の酒場に入ると、一角が盛り上がっていた。
人だかりの中に座っているのは、ひとりの若い女。
「何連勝だよ、これで」
「誰か勝てる奴はいないのか」
きっと、彼女が噂の女に違いない。
そう確信し、スクーナはその前に座った。
「今度は僕が相手をしよう」
私は眠れなくて、祖母に話をねだる。
「そうだね、なんの話をしようか。
……昔々、まだこの国に王様がいた頃。
ひとりの吸血鬼が……」
「フルハウス。
私の勝ちね」
「くっそー、また負けた!」
スクーナが村の酒場に入ると、一角が盛り上がっていた。
人だかりの中に座っているのは、ひとりの若い女。
「何連勝だよ、これで」
「誰か勝てる奴はいないのか」
きっと、彼女が噂の女に違いない。
そう確信し、スクーナはその前に座った。
「今度は僕が相手をしよう」
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