俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~


一体何があったんだ。もしかして強盗が入り込んだり、なにか怪我をしたり……!?

慌てて主寝室のドアを開くと、そこには真っ白の世界が広がっていた。

「な……っ」

なんだこれは、と目を見開く。

部屋中にふわふわちした真っ白なものが漂っている。そんな部屋の中心で床にぺたりと座り込み涙目で途方にくれる鈴花を見て、慌ててかけよった。

「大丈夫か?」

俺が声をかけると、瞬きをしてこちらに視線を向ける。
動揺しているんだろう、涙目の瞳が俺を見た途端さらにうるうると潤んでいく。

「か、和樹さん、すみません……っ」

涙声で謝られ、「謝罪なんていいから、けがはないか?」と厳しい声で問うと、鈴花はゆるゆると首を振った。

どうやらけがはないようだ。
ほっとして鈴花を見るとその栗色の髪にも洋服にも、白いふわふわしたものがたくさんついていた。

そのひとつに手を伸ばし指でつまみ上げてみる。

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