俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
柔らかい耳たぶを唇でそっと噛むと、慌てた鈴花はギブアップだというように何度も俺の肩を叩く。
「和樹さんっ! ちょっと、待ってくださいっ!」
「なんで?」
「いくらなんでも、スキンシップがすぎますっ!」
「そうか? このくらい、普通だと思うが」
「こ、これは、普通なんですか……?」
お人好しで純粋な彼女が丸め込まれているうちに、唇を耳から首筋にすべらせる。
体の下でじたばたともがく足に体重をかけて抑え込み、優しく頭をなでながら細い首にキスを降らす。
「ん……っ、和樹さん……」
色気の一切なかった鈴花の声がゆっくりと湿り気をおびていのがわかって、体が熱くなった。
「どうした?」
髪をなでて優しく問うと、うるんだひとみがこちらを見上げる。
「なんか、私、変です……」
「変って?」
「わ、わからないですけど、和樹さんに触られるとなんだか体が……」
「体がどうなるんだ?」
「や、やっぱりなんでもないですっ!」
俺と問いかけに鈴花は顔をそらし、横をむいてしまった。
そのまま口をつぐんだのをいいことに、無防備になった綺麗な首筋にまたキスをする。