俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
今朝目覚めたときのことを思い出す。
和樹さんの腕を枕にして甘えるように抱き着いて寝ていた自分のずうずうしさに羞恥心と自己嫌悪がこみあげてくる。
それに……。
ホテルのベッドで押し倒されて、和樹さんは大人の男の人なんだと強く意識した。
力強い腕に、たくましい体。私を組み敷いて見下ろす色っぽい視線。
肌の上に唇が触れるだけで、その場所が燃えるように熱くなって、体の中心が甘く蕩けそうになった。あんな感覚、はじめてだった。
服の上から胸に触れられ、慌てて叫んで拒否してしまった。
和樹さんにとっては、あんなの軽いスキンシップなんだろうけど、でも……。
そう思いながら自分の胸を見下ろす。
こんなにかっこよくて大人な和樹さんは、きっとたくさんの魅力的な女性とお付き合いしてきたんだろう。
和樹さんのとなりには、スタイルも頭もよくて色っぽい大人の女性が似合う。