俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~

 




香港出張から帰国し、翌週の土日はふたりで鈴花の実家に挨拶がてら泊まりにいくことにした。

鈴花はこちらの親族には会社のパーティーで会っているが、俺は弟の隼人くん以外の鈴花の家族に挨拶すらできていなかったから。

今までいかに勝手な都合で鈴花を振り回していたかを自覚して、申し訳ない気持ちになった。

俺が車を運転し、助手席に鈴花が乗る。
他愛もない会話をしながら時折目が合うと、鈴花は頬をそめ慌てて窓の外を見る。

その仕草、少しかわいすぎるんじゃないか。
なんて感じる俺は、はじめてのふたりでの旅行に浮かれているんだと思う。


 

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