俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
高価な壺や掛け軸、豪華な花が飾られた豪華な和室。
その中央に置かれた黒檀の大きな座卓の上には、たくさんの品物が並んでいた。
高級フルーツにお酒、有名な老舗和菓子店の菓子折りからネットで話題になっているおしゃれな洋菓子、海外製の超高級チョコレート。
それを見て、座卓を挟んで座る鈴花のご両親は驚いたような顔をしていた。
「ご挨拶が遅くなり大変失礼したしました。大宮和樹と申します」
「いえいえ。お忙しい中わざわざ足を運んでくださってありがとうございます」
俺が頭を下げると、鈴花の母親は柔らかく微笑んでくれる。
「それにしても、これは……?」
鈴花の父親が手土産の箱でいっぱいになった座卓の上を見て不思議そうに首をかしげた。
「なにか手土産をと思ったんですが、色々見ているうちに悩んでしまいまして」
「もう、私はそんなに気を使わなくていいですって言ったのに。和樹さんはいつもたくさん買いすぎです」
俺の隣に座る鈴花がそう言ってほほをふくらませる。