俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
想いを伝えあった後、和樹さんは少し頭を冷やすと言ってひとりで客室に備え付けられている露天風呂に入った。
そしてお風呂上がりの和樹さんの姿を見て、頭が爆発するかと思った。
濡れた黒髪をかき上げ浴衣を羽織った姿が色っぽくて、とても直視できなかった。
姿勢が綺麗で凛としているのに、緩く着た浴衣の袖口や襟元に隙があって、たまらなくかっこよくて……。
一緒に寝るぞと強引に手を引かれ和樹さんの腕枕で横になると、少し乱れた襟元から男らしい胸板が見えた。
慌てて目をそらすと、私の動揺を悟ったのか和樹さんは小さく笑いながら、『さっさと寝ないと、さっきの続きをするぞ』なんてぞくぞくするくらい色っぽい声でささやいた。
そのときのことを思い出して、心の中できゃーー!と叫び声をあげる。
自分の旦那様が素敵すぎてどうしていいのかわからなくなる。
布団の中で声をこらえてじたばたしていると、長い腕が腰に回り私の体を引き寄せた。
「きゃ……っ」
驚いて振り向くと、いつの間に起きたのか動揺する私のことを面白がるように見下ろす和樹さん。