俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
自宅の前まで送ってもらい、空港へ向かう和樹さんを見送る。
そして家に帰るとソファに座り、はぁーと息を吐き出した。
ひとりになってあらためて和樹さんとのやりとりを思い返すと、喜びと恥ずかしさと幸福感がこみあげてきて、どうしていいのかわからなくなる。
「和樹さんとキスしたなんて、嘘みたい……」
おそるおそる自分の唇に触れてみると、和樹さんの温かい唇の感触や色っぽい視線やひそめた吐息がよみがえって、胸の奥がきゅんとする。
キスどころか、今日彼が帰ってきたら、それ以上のことをされてしまうのかも……。
そんな想像をするとドキドキする鼓動に耐え切れなくなった。
近くにあったクッションを抱きしめ顔をうずめる。
どうしよう。ものすごく緊張する。
だけど、それがイヤじゃない。