俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~

恥ずかしいし少し怖いけど、でもそれ以上に和樹さんに求められることがうれしいし、私も和樹さんの全てを知りたい。

お互いを知って触れあって、和樹さんと本当の夫婦になりたい。

そう思っていると、来客を知らせるインターフォンがなった。

画面を見れば弟の隼人が立っていて、どうしたんだろうと首をかしげながら鍵を開けた。

「姉ちゃん! 和樹さんは!?」

玄関に入ってくるなり鼻息荒く聞いてきた隼人に、私は驚きながら首を横に振る。

「お仕事で留守だけど……」
「日曜なのに!?」
「お休みだったんだけど、急な仕事で呼び出されて」
「なんだ。直接本人を問い詰めてやろうと思ったのに」

不機嫌そうな隼人に「どうしたの?」と問うと、スマホの画面をこちらに向けられた。

「なに、これ」
「香港から留学してきてる友達に教えてもらった。あっちのゴシップサイトだって」

その画面の中には広東語らしき難しい漢字と、一枚の画像。
そこに映っている見慣れた男の人の姿に、驚いて目を見開いた。


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