俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~

確かに祖母が言うように、色が白く整った顔をしていた。
生まれつき色素が薄いのか、茶色がかった瞳がどこか物憂げで、思わず目を奪われる。

だけど……。

「彼女と俺が結婚するには歳が離れすぎていると思うんですが」

あどけなさの残る笑顔。いったい彼女はいくつなんだ。
眉をひそめた俺を安心させるように、祖母はにっこりと微笑む。

「大丈夫ですよ。これは今の彼女じゃなくて、成人式のお写真を借りただけですから」

ということは、今の彼女はもっと歳を重ねているということか。少し安心したところに、祖母が付け加えた。

「このお写真は三年前で、今は二十三歳のはずよ」
「やっぱり若すぎますよ」

追加情報を聞いてすぐさま拒否する。

俺との歳の差は七歳。悪いけど、大学を出たばかりの世間知らずのお嬢さんを嫁にするつもりはない。



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