俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
どうして和樹さんはいちいちあんなに偉そうなんだろう。
少しも自分が悪いと思っていない様子に、あの人は傲慢でイヤな男だと改めて思い知らされた。
あんな人と結婚生活を送るなんて、やっぱり無理!
愛されていないのは最初からわかっていたけど、私という人間をまったく必要としない彼とこの先暮らしていくなんて、虚しすぎる。
それが一生続くなんて……。
そう考えて身震いをした。
こんな意味のないからっぽの結婚生活、絶対耐えられない。
この生活から抜け出すためには、隼人に電話で言われたように私が和樹さんにわざと嫌われることをして、愛想をつかされるしかない。
そう思って私が和樹さんに嫌われるための努力をしようと心に決めていると、控えめにドアがノックされた。