俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
前途多難な新婚生活
表
朝。
私はキッチンで時計を見て時間を確認する。
現在七時二十分。
和樹さんは毎朝七時半に起きる予定だから、そろそろ大きな音を出しても大丈夫かな。
なんて思いながらステンレスの大きなお鍋を手に持つ。
すぅっと息を吸い込んで手を放すと、ガラガラガッシャーンっ!と部屋の中に大きな金属音が響いた。
防音設備の整った高級マンションだから下の階には響いてないだろうけど、音の大きさに自分でもびっくりしてしまった。
しばらくすると寝室の扉が開く気配がする。
そして足音が近づいてきた。
「今、ものすごい音がしたが」
そう言って不機嫌な顔でリビングに入って来たのは、パジャマ姿の和樹さん。