ワタシの秘密（黒王子VS地味子）

「麗衣ちゃんもうやめよっか。廉くん困ってるみたいだし。それにもうすぐ撮影始まるからそこどかないとスタッフさん困ってるし。」



美咲さんが廉たちのほうに近づいてそういうと麗衣ちゃんが振り返った。




私はというと美咲さんのちょっと後ろにいる。




私が廉のほうをみるとバーカと口パクで言われた。




けどまだ絡まれている麗衣ちゃんと廉の腕を見るのがつらくて私は下を向いた。




「私は廉くんを食事に誘っているだけですわ。美咲さんには迷惑かけてないと思いますけど？」




まけじともっと廉の腕に絡めている腕を強めて麗衣ちゃんは言った。




「スタッフさん困ってるでしょ？撮影時間通りに進まなかったら麗衣ちゃんのせいになるよ？みんなまだこの後別の仕事も控えてるんだから。」




「、、、。」




美咲さんがそこまで言ったところで麗衣ちゃんが黙った。




「ごめんね。どうしても食事は一緒に食べれないんだ。そいつと食べるって決めてるから。」




「はっ？」




えっ？いやいやいや！！！！！




き、聞いてませんけど！？




廉はというと顎で私を指して言った。





「そうなのですか？」




「えっ、い、いや！！」




ちょ、ちょっと廉！！！




変な事言わないでよね！！！




れ、麗衣ちゃんがものすごい剣幕でこっちを睨んでるんだから！！