ワタシの秘密(黒王子VS地味子)
「誰に会うとか言ってなかったかな?」




奈那ちゃんに私が聞くと奈那ちゃんは静かに首を振った。




そりゃそうか、、、。




わかってたらもうとっくに事件は解決してるよね。




「そっか、、、。ありがとね。奈那ちゃん、話してくれて。」




私が奈那ちゃんにお礼をいうと奈那ちゃんは目を見開いた。




「そんな!!私なんにもしてない、、、。なんにもお姉ちゃんの役に立ててない、、、。」




よほど自分を責めているのか奈那ちゃんがうつむいて言った。




「そんなことないよ。まだわからないけど、でも奈那ちゃんの話は大事だよ。奈那ちゃんが話してくれたことで絶対解決への近道になってるから。」




私が奈那ちゃんにそういうと泣きながら、でも顔はさっきより明るかった。




ちょっとは楽になったかな?




でも早く解決しなきゃ。




もう世那が苦しむ姿もおばさんやおじさん、奈那ちゃんが苦しむ姿もみたくない。




「奈那ちゃん、おじさん、おばさん。必ず世那を元通りにしてみせます。絶対にこの事件を解決します。だから安心して待っていてください。」




私がそういうとおじさんたちは涙ぐみながらうなずいた。




絶対に世那を助ける。




私はそう心に決めて病院を出た。
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