ワタシの秘密（黒王子VS地味子）

「はーい、次のシーン行きまーす！！！」




やばい、、、。やばい、、、。




さすがにやばいぞ、、、。




紫に送ってもらって撮影を始めて一時間ちょっと。




急にどっと吐き気と頭痛に襲われた。




なんか節々が痛い。




おまけに超だるい、、、。



堂にかけてもらった治癒が消えたのかも、、、。




ここいちでやばいかも、、、。




休憩前のラストシーンだ。




とりあえずあと一個がんばろ。




私は気合を入れなおした。




「はーい、いきまーす。本番！３，２，１はい！」




「えっ、、、。りょ、涼、、、？」




今のシーンは私が片思いしているはずの涼が実は花梨と付き合っていた事実を目の当たりにすると言うシーン。




「ねぇー、涼キスしてよー。」




「花梨はどんだけ甘えん坊なんだよ。」




「いいでしょ。」




幸い私は立ってるだけでいいから体的にはまだ楽。




ぼーっといちゃつく二人を見ながら立っていた。




「はい。カット！！！前半はこれで終わり！！！じゃあ一時間休憩です！！。」




監督の声で一気に周りの緊張がとけた。




やっと休憩できる、、、。




私はくらくらする頭抱えて今日の撮影場所である学校の空き部屋にもぐりこんだ。




「うぅ、、、。結構痛いかも、、、。」




私はすぐさま窓の下に座り込んだ。




座り込んでも楽になるわけでもなく、私は壁に全体重を預けた。




廉なにしてるんだろ、、、。




また麗衣ちゃんといるのかな、、、？




私はぼんやりしながら廉のことを考えた。




私、また廉のこと、、、。




世那たちのことも考えなきゃなのにだめだな、、、。




私は少し笑って目を閉じた。