ワタシの秘密（黒王子VS地味子）
「杉宮さん。」




俺は自分の部屋の前まで来ると心寧を落とさないようにドアを開けた。




俺の部屋では杉宮さんが待っていた。




「廉か。とりあえず心寧をベットに下ろせ。」




杉宮さんにそう言われ心寧を俺のベットにそっとおろした。




「この様子だとそうとうしんどそうだな。」




杉宮さんの言葉を聞いて心寧を見ると心寧はすごくしんどそうに息をしていた。




「とりあえず見てみるか。」




杉宮さんはそう一言いうと手を心寧の前にかざした。




とくに光もなんにも見えないのでほんとに診てるのかと疑いたくなる。




とにかく心寧無事でいてくれ。




また安心する笑顔で笑ってくれ。




俺はそう願って焦る心を抑えた。




「チッ。こいつそうとう無理してたな。」




「・・・」




杉宮さんはいきなり手を下に下げたかというと舌打ちをした。




杉宮さんが舌打ちをした！？




いや、そんなこと言ってる場合ではないことはわかってるがあの優しい杉宮さんが舌打ち！？




俺の知ってる杉宮さんではそんなことしない。




「こいつ、これだけで済んでよかったな。」




俺は杉宮さんの言葉で我に返った。




「どういうことですか？」




「こいつの体に術がかけられてる。術がかけられると普通はもっと体が動かなくなったり最悪の場合死に至ることもある。」





、、、まじかよ、、、。




こいつそんなにやばいことになってたのかよ、、、。








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