ワタシの秘密(黒王子VS地味子)
俺の教室は心寧の隣。




つまり通るときは心寧を見ることができる。




ラッキー。




って俺変態じゃね?




「おっ、いた。」




横目で心寧を見ると心寧は市川と席で話していた。




あー、心寧を抱きしめてぇ。




心寧を見ながらそんなことを思う。




その時、俺に付きまとう女たちの声に気づいたのか心寧がこっちを見た。




あっと言う表情になる心寧。




俺を見た後、満面の笑みで心寧は頭をさげて最後に舌をだした。




あいつっ!!!




「覚えとけよ?心寧ちゃん?」




俺は小さい声でそうつぶやきながら心寧の教室を通りすぎた。




ちなみに心寧の行動を言葉に言い換えると、




「ご愁傷様。頑張ってねー。」




だ。




絶対、あいつ楽しんでやがる。




あいつは多分俺の不機嫌さに気づいたんだろう。




思いっきりばかにしてきやがった。




あっ、そうだ。




俺はいいことを思いついてにやりと笑った。




楽しみにお昼休みを待ってろよ?




心寧ちゃん。



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