ワタシの秘密(黒王子VS地味子)
「言ったろ?いつでも俺んとここいって。自分のせいでもなんでもいい。理由なしでつらかったら頼ってこい、抱き着いてこい、全力で受け止めてやるから。」




頭を撫でてくれる廉に安心して、、、。




「市川は絶対お前のことを忘れてない。絶対心寧のこと覚えてる。信じてやれよ、市川を。唯一の親友が信じなくてどうすんだよ。」




廉の言葉が不思議と心に溶け込んでゆく。




そうだよね。私が信じなくてどうするんだろうね、、、。




「心寧は一人で頑張ろうとしなくていい。俺の隣で頑張れ。支えてやっから。」




廉はそう言って私をギューッと抱きしめた。




「ありがと、廉。」




小声でそう呟いて私もギューッと廉を抱きしめ返した。




「私、頑張るね。とっとと犯人見つけて夢愛を、みんなを救う。夢愛は渡さない。」




「ああ。伝えたいって言ったことはそれからにしてやる。だからとっとと片付けてこい。」




「うん。」




「わ、私もこれが終わったら伝えたいことがある。」






じゃあ私もこれが終わったら伝えようかな?




れん、大好きってっ!




たまには素直になってもいいよね?




頑張ってくるね。ありがとう、廉。
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