ワタシの秘密(黒王子VS地味子)
「あー、、、。1日ってなげー、、、。」





俺はそうつぶやいて机に伏せる。





「なにを待ってんだよ。」





俺にそう聞きながらトイレから戻ってくる瞬。





今は学校だ。





こいつは、瞬は彼女があんな状態だっていうのに学校に来ている。




「お前こそ大丈夫かよ?」





俺は相当こいつが心配だ。





壊れるんじゃないかって。





俺だったら壊れる。





実際心寧がいない今、壊れそうだしな。





「大丈夫って言ったらうそかな、、、?だけど俺が頑張らなきゃ夢愛が悲しむでしょ、、、?」




そう微笑む瞬。





こいつこういうタイプだったっけ?





こいつ市川と出会ってから変わったよな。





そう思って俺は笑う。




その時。





「廉様ー!!!」





騒がしい奴が教室に入ってきた。





華怜麗衣。





そう、今絶賛共演中の俺の嫌いなやつ。





「こんにちは。華怜さん。」





「今日、お昼一緒に食べません?」





「ごめんね?俺ちょっとこいつを元気づけてやらないとだから。」





「でも私も廉様と食べたいんです。ダメですか、、、?」





上目遣いしてもかわいくねぇよ。





世間のやつらには効くだろうが俺には効かねえ。





心寧ちゃんのほうが可愛いからな。





「ごめんね。瞬行くぞ?」





俺は笑顔で断って瞬を連れて教室を出る。





あーうぜぇ、、、。





前もそうだったけどあいつはよく俺のとこにくる。





しかもクラスも一緒だから最悪。





でもこの昨日からそれが過激になった。





おかげで1日くたくた。





おい、心寧早く帰ってきて癒せよ。





俺、限界なんだよ。




俺は瞬と空き教室に入って寝る体制に入る。





そんな俺はこれから起こることを知る余地もなかった。






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