ワタシの秘密（黒王子VS地味子）
なんとか撮影を終えて俺はフラフラの体を引きずって椅子に座った。





まじで疲れた、、、。





これであいつと離れられる。





ほっとしたのもつかの間。





にっこにこの笑顔を張り付けて華怜がこっちへやってきた。





「まじでくんなって、、、。」





「廉様、なにをされているのですか？」





お前のせいで疲れてんだよ。





俺はそういいたいのをぐっとこらえて俺は華怜に微笑んだ。





「特になにもしてないよ？」





これが心寧だったらいいのにな。





あー、心寧に会いてぇー。





心寧を思いきり抱きしめてぇ、、、。





そんなことを俺が思っていると華怜が思わぬことを口にした。





「ところで廉様、私のことは好きになってくださいましたか？」





「はっ？」





何言ってんだ、こいつ。





いや、意味わかんねぇんだけど、、、。





「私の方がいいでしょう？どの女よりもいいですわよ？」





どの口が言ってんだよ。





俺の中で最上級にいいやつは心寧なんだけど？





あいつは誰よりも優しくて、誰よりも強い。





だけどその反面あいつはほんとは寂しがり屋で甘えん坊で泣き虫だ。





兄貴たちを泣かせるのが嫌いであいつはいつもみんなを笑顔にする。





自分のことなんて後回しでいつも人のことばっか考えて動く。





ほかのやつとは違うんだよ。





「ごめんね？俺好きなやついるから。」





俺の相手はぜってぃ心寧じゃなきゃいや。






「そうなのですか、、、。では仕方ないですね。」





あれ？いつもよりあきらめはやくないか？





そんな風に思っていた俺はなにもわかってなかった。






























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