ワタシの秘密(黒王子VS地味子)
もう手遅れだから麗衣ちゃんを消すしか他にはないかもしれない。




だけどこのまま消すと黒い感情だけが残ってしまう。





そうするとあっちの世界で苦しむことになるんだ。





だから少しでも麗衣ちゃんの黒い感情を消さなきゃ。





もしかしたら手遅れなんかじゃなくなるかもしれない。





私にできることを今やるしかない。





だってこの力はパパとママが残してくれた大切なものなんだから。





私は目を閉じて指を鳴らした。





そうすると夢愛が気絶して倒れた。





ここまでしないと夢愛は言うこと聞かないと思うから。





ごめんね、夢愛。





「廉、夢愛を連れて隣のスタジオに行っててほしい。」





「え?」





「ごめん。私は大丈夫だから。」





私がそういうとなにかを感じ取ったのか廉はなにも言わずに夢愛を抱き上げて隣のスタジオに行ってくれた。





さて、ここからはあの世界にいるわたしたちでしかできない話だよ。






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