ワタシの秘密(黒王子VS地味子)
そういえばあの後、私が気絶した後麗衣ちゃんが廉に助けを呼びに行ってくれたらしい。




麗衣ちゃんがあのまま廉を呼びに行かなかったら確実に私は死んでたって。





あー怖い怖い!!





麗衣ちゃんは廉を呼びに行った後、知らないうちにいなくなってたらしい。





多分もうこの世界にはいないだろう。





だって私にかけられた術が解けてるから。





私に術をかけたのは麗衣ちゃん。





その術が解けるのは麗衣ちゃんが術を解くかそれか麗衣ちゃんがこの世界から消えるかのどっちか。





でも多分麗衣ちゃんはいなくなったと思う。




そんな気がする。





だってあの術で死なない人はいないだろうから。





麗衣ちゃんには本当に感謝してる。





だって私を助けてくれたんだから。





ありがとう。麗衣ちゃん。





それにしても結局私は廉にたくさん助けられたんだよね。





迷惑かけないって思ってたのにたくさん迷惑かけちゃった。





廉、仕事で大変だったのに負担いっぱいかけちゃったね。





「廉、ごめんね?」






「ん?」





「私のこといっぱい助けてくれてありがとう。迷惑いっぱいかけちゃってごめんね?」





私が頭を下げて謝ると上から笑い声が聞こえてきた。





「れ、ん、、、?」




「気にすんな。別に迷惑かけられたなんて一回も思ってねえよ。俺が心寧を助けるのは当然だ。いったろ?いつでも甘えて来いって。お前は俺になんでも言えばいいの。わかった?」





優しい笑顔で廉は微笑んだ。





あー私とんでもない人と出会っちゃった。





もう私は廉のところから逃げ出せないだろう。





「廉、大好き。」




私はそう呟いて廉にキスをした。














END
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