ワタシの秘密(黒王子VS地味子)
そのあと、私は何もする気になれなくて人気のない所にずっといた。




そして時間になって戻ると案の定楽しそうな二人がいた。




「麗衣ちゃんのこと嫌とか言ってて結局仲良くしてんじゃん。」




私はボソッとつぶやいた。




なんで私、廉ごときでいちいちこんなのになってるんだろ。




なんでこんなイライラしてんだろ。




「じゃあ撮影開始します!」




「はい。」




とりあえずちゃんとしよ。




惑わされんな。




気にすんな。





私はそう言い聞かせるように何度も心の中でつぶやいた。
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