ワタシの秘密(黒王子VS地味子)
「ホント夢愛がいてよかったよー。じゃなきゃ私死んでたかも。」




「今頃ご臨終だったね。」




なんで心寧がこくられんだよ。




告ったやつ許さねえ。




「廉、オーラがまっくろになってるよ。」




「うるせぇ。」




告ったやつぶっ潰してやる。




「でもなんで心寧はこうなのかね。握手会とかで告白されるでしょうに。なんで心菜のほうになるとこうなるの?」




「私だって知らないよ。」




「自分のことでしょ。」




心寧らしいすぎねえか?





俺は知らないうちに笑みがこぼれる。




「廉、仕事遅れるよ。」




あの二人の話を聞きすぎて時間のことを忘れてた。




「あ、あぁ。」




仕方ねえ。行くか。




「瞬、いってくるわ。」





「あーい、いってらっしゃい。」




俺は黒いオーラを抱えたまま学校を後にした。
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