【完】ねぇ、好きなんでしょ。
「ま、また告白されたの?!」
「うん。」
「そ、そう…。
返事は、どう、したの?」
不安そうに聞いてくる。
そうだ。
ちょっと意地悪しよう。
「受けたよ。」
「…え。
あ、そっ、か…。
そう、だよね。」
「どしたの?
私が取られて寂しい?」
「へ?!
あ、うん。
今までみたいに遊べなくなるなーって。」
あははとちょっと苦しそうに笑って見せた。
はぁ。
「嘘。」
「へ?」
マヌケな顔だなー。
「告白は断ったよ。」
「え!そ、そうなの?!
ちょっ、びっくりしたぁ!
本気にするとこだったじゃん!」
もー、と言いながらも、
嬉しそうに笑顔を向ける。
この笑顔、たまんないな。
これ以上に喜ばす言葉言ったら、
どうなるんだろう。
これ以上の笑顔見たら、
私、抑えられないかもな。
「ね、嬉しかった?
私に彼氏出来てなくって。」
「へ?!
あー、その。
今まで通り遊べるから嬉しいよ!」
「そっか。」
「うん!」
そんな嘘言って、
独り占めできるから嬉しいいんでしょ。
私のこと好きなんでしょ。
正直に言えば、
私は貴方のものになるのに。