『りんどう』で謎解きスイーツを
プロローグ 〜『りんどう』との出会い〜
「はあ、どうしようかな……」
私、櫻木瑠花は勉強のことで行き詰っていた。市内の公立高校に通う高校1年生。なんとか頑張って上の方の高校に行けたのはいいんだけど……初めての中間考査の点数が悪く、数学は52点だった。順位も真ん中くらいで……あと少し落ちたら塾に行かされる。それだけは絶対に嫌だ……そう思って少し遠回りして帰ろうとするとめずらしいお店があった。
その名前は『りんどう』で図書カフェみたいだ。ちょっと庭をのぞいてみると紫陽花があった。
私は本をカバンから取り出して中の子に話しかけた。
「さやか、見て。きれいだよ」
すると「本当⁉︎」と言って人の形になって出てきた。
さやかとは5年前の春に出会った。でも中の人だから触れない。触ろうとするとスッと通り抜けてしまうのだ。
「入ってみようか」
「うん」
さやかはそう言って本の中に戻った。私は『りんどう』の中に踏み入れた。
そこはクラシックが流れていて中は本がいっぱいあってとにかくオシャレだ。カフェスペースがあり、何人かきゃくがいる。
そして端の方に美術品があり【アルバイト募集中‼︎】という紙を見つけた。
「ここで働けたら最高だよな……」
本が好きな私は思わずそうつぶやいていた。でも勉強ができてないしな……と思っていたら後ろから声をかけられた。
「いらっしゃいませ。初めての子みたいだけどここでバイトしてみたいの?」
とメガネをかけたお兄さんが声をかけてきた。わたしはびっくりして
「ふぇ⁉︎あっ、はい。でも勉強ができていなくて……」
すると
「あっ、自己紹介まだだったね。僕は星咲樹でここの息子。よかったらバイトの合間に勉強教えてあげるからバイトしなよ」
「私は櫻木瑠花です。いいんですか⁉︎もしよかったらよろしくお願いします!」
こうして私はバイトに誘われ、その後無事に親から承認を得てここで働くことになった。
今はまだ不思議な力とここにバイトに入ったことで様々な事件に巻き込まれるなんて知らずに……
「はあ、どうしようかな……」
私、櫻木瑠花は勉強のことで行き詰っていた。市内の公立高校に通う高校1年生。なんとか頑張って上の方の高校に行けたのはいいんだけど……初めての中間考査の点数が悪く、数学は52点だった。順位も真ん中くらいで……あと少し落ちたら塾に行かされる。それだけは絶対に嫌だ……そう思って少し遠回りして帰ろうとするとめずらしいお店があった。
その名前は『りんどう』で図書カフェみたいだ。ちょっと庭をのぞいてみると紫陽花があった。
私は本をカバンから取り出して中の子に話しかけた。
「さやか、見て。きれいだよ」
すると「本当⁉︎」と言って人の形になって出てきた。
さやかとは5年前の春に出会った。でも中の人だから触れない。触ろうとするとスッと通り抜けてしまうのだ。
「入ってみようか」
「うん」
さやかはそう言って本の中に戻った。私は『りんどう』の中に踏み入れた。
そこはクラシックが流れていて中は本がいっぱいあってとにかくオシャレだ。カフェスペースがあり、何人かきゃくがいる。
そして端の方に美術品があり【アルバイト募集中‼︎】という紙を見つけた。
「ここで働けたら最高だよな……」
本が好きな私は思わずそうつぶやいていた。でも勉強ができてないしな……と思っていたら後ろから声をかけられた。
「いらっしゃいませ。初めての子みたいだけどここでバイトしてみたいの?」
とメガネをかけたお兄さんが声をかけてきた。わたしはびっくりして
「ふぇ⁉︎あっ、はい。でも勉強ができていなくて……」
すると
「あっ、自己紹介まだだったね。僕は星咲樹でここの息子。よかったらバイトの合間に勉強教えてあげるからバイトしなよ」
「私は櫻木瑠花です。いいんですか⁉︎もしよかったらよろしくお願いします!」
こうして私はバイトに誘われ、その後無事に親から承認を得てここで働くことになった。
今はまだ不思議な力とここにバイトに入ったことで様々な事件に巻き込まれるなんて知らずに……